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大学博物館国際共同研究で復元する東アジア交流史:ネズミからマリア十五玄儀図まで

研究スローガン

博物館標本を分野横断的に研究する博物館科学とアジアネットワーク

キーワード

アジア交流史、大学博物館、標本、分野横断科学、国際共同研究

研究背景および目的

本研究プロジェクトは、大学博物館国際共同研究により東アジア交流史を分野横断的に解明する。日本、韓国、中国、台湾、ベトナム、ラオス、ミャンマー、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インド、イギリス、アメリカのトップ大学の標本を軸にした国際共同研究の多国間ネットワークを構築しながら、文化史、自然史、技術史を横断したアジア交流史を復元する。

成果の要約

国際共同研究により分野横断的にアジア交流を独創的に探った。海運と関わる地域では、歴史資料、考古資料、動物、植物、建造物などを調査した。博物館標本の新しい価値の発見、国際ネットワーク構築、PM型若手リーダーの育成を目指して、1年目に京都でエジプト考古資料をテーマに、2年目にハノイでアジアにおける大学博物館の多国間ネットワークの構築を目指した国際シンポジウムを開催し、新たな国際共同研究につなげた。

今後の展望

アジアの大学博物館の国際ネットワークを強化し、博物館科学の若手人材をPM型リーダーとして育成する取り組みを進める。招へいと派遣を組み合わせた実践的な人的交流を進めるために新たなプロジェクト構築を目指す。

関連写真・図

国際シンポジウム「大学博物館のコレクションから探る人間・文化・自然の相互作用」(2016年10月、ハノイ)

代表者情報

岩﨑奈緒子

・代表者氏名:岩﨑奈緒子
・所属部局名:総合博物館
・自己紹介:私は、大学博物館が大好きです。なぜなら、収蔵品の多くが、研究される日を待つ未知の資料であり、そこでは日々、大小さまざまな発見がなされているからです。このようなモノとの対話から学ぶことの楽しみを、少しでも多くの人と分かち合いたいと願っています。
・関連URL:http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/