超高感度ミリ波センシングで拓く!宇宙、竜巻・ゲリラ豪雨、測地、火山の国際学融合
研究スローガン
超高感度ミリ波センシングで拓く国際学融合─宇宙創成と地球
キーワード
ミリ波センシング、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)、大気水蒸気モニター
研究背景および目的
宇宙創成期に生まれた超微弱な信号をも検出するミリ波センシング技術を用いた研究の国際ネットワークを構築・強化し、世界規模での学際融合と産官学共創の実現を目的とする。例えば、“宇宙最古の光”である宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の全天観測は、宇宙創成を理解する究極の実験である。そして、その技術を応用した大気水蒸気モニター“クモデス”は、竜巻・ゲリラ豪雨等の嵐に先立つ兆候を検知し気象予測に役立つ。
成果の要約
スペイン・テイデ観測所に代表者らが開発したCMB望遠鏡の建設を行い、その試験観測2019年9月から開始した。スペイン、韓国メンバーも参画した共同作業で行い、そのネットワークをさらに強固なものとした。また、国際ネットワークを進化するための競争的資金も3件獲得した。本プロジェクトの若手研究者に対してプロジェクトマネージ型研究リーダーに成長するための役割や機会を与えた結果、彼らが研究代表者として成長した。その結果として、彼らの外部資金への応募と採択をプロモートできた。
今後の展望
SPIRITSプロジェクトで形成されたネットワークによる研究推進と共に、それらをより強固にする大型外部資金の獲得を目指す。また、海外メンバーを大学院講義の特別講師として招くなど、教育レベルからの国際連携も目指したい。
関連写真・図
共同研究機関
カナリア宇宙物理学研究所IAC(スペイン)、ペンシルベニア大学(米国)、プリンストン大学(米国)、オランダ宇宙物理学研究所(オランダ)、デルフト工科大学(オランダ)、高麗大学校(韓国)
代表者情報
・代表者氏名:田島 治
・所属部局名:理学研究科
・自己紹介:宇宙と物質の起源を実験で探る研究をしています。宇宙最古の光“CMB”の観測はその究極手法のひとつです。
・関連URL等:http://www-he.scphys.kyoto-u.ac.jp/research/CMB/member.html