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SPIRITS

人類の「拡散」の進化史の空白期間を埋める:アナトリア半島における古人類学的研究

研究スローガン

トルコ・アナトリア半島で人類化石を発掘する

キーワード

人類進化、人類化石、出アフリカ、拡散

研究背景および目的

人類と類人猿はその進化史上、アフリカからの拡散を繰り返し起こしてきた。いつ、どのような姿の祖先がアフリカから拡散したのかを明らかにするには、アフリカとユーラシアをつなぐ回廊地帯の化石資料が鍵となる。本研究では、回廊地帯の中でも有望な化石産地のひとつであるトルコのアナトリア半島をターゲットに、発掘調査により人類・類人猿の新規化石の発見を目指す。

成果の要約

大きな成果はトルコの同世代研究者とのネットワーク形成、そしてそれにより調査地を絞り込み、それらへのアクセスが可能になったことである。また人類遺跡の視察を行うなど、今後の研究発展につながる得難い経験を積むことができた。本プロジェクトにより、外部資金(国際共同研究強化B)の獲得につながり、今後の研究発展の大きな礎を築くことができた。

今後の展望

絞り込んだ調査地で実際に発掘調査を行い、人類化石を発見する。発見後は学術誌に発表するだけではなく、博物館での展示、ウェブの活用、プレスリリースなどアウトリーチにも力を入れ、一般の方々へ研究成果を発信していきたい。

関連写真・図

アナトリア東部の遺跡の視察
アナトリア西部の遺跡の視察。表面を露出させるためにクリーニング中の様子

代表者情報

森本直記

代表者氏名:森本直記
所属部局名:理学研究科
自己紹介:京都大学理学部卒業。博士号(理学)をスイス・チューリヒ大学で取得しました。主にヒト及び類人猿の骨格をCTやコンピューターを用いて分析し人類進化の研究を行っています。フィールドワークのためにできる範囲で体を鍛えています。
関連URL:https://sites.google.com/site/nmorimotosite/nmorimotositejphttp://anthro.zool.kyoto-u.ac.jp/nakali/index.html