Research Support
SPIRITS

産官学連携による発達障害児への新たな治療技術の開発

研究スローガン

不器用さを治療するアプリケーションを開発

キーワード

発達性協調運動症、巧緻性、アプリケーション、治療

研究背景および目的

発達性協調運動症は学童期の5~6%に存在し、運動面だけでなく心理面の発達にも影響を及ぼす。しかしながら、現在の医療では不器用さを改善するのに有用な方法が乏しい。また、個別の症状に応じた治療を毎日継続して行うことで運動改善効果が持続するが、現状ではマンパワーの問題により実施が困難な状況である。本研究では、子どもが楽しみながら取り組める運動支援アプリケーションの開発を目指している。

成果の要約

本プロジェクトにより、産官学連携を構築することができた。そのことで、研究現場で開発された技術を療育現場の課題を解決するための研究を実施することが可能となった。本プロジェクトで得られた成果をもとに、医療機器開発のための外部資金を獲得した。プロジェクトリーダーとしての運営をすることで、マネージメントに必要な知識や経験をすることができた。

今後の展望

子どもの不器用さを治療するための運動支援アプリケーションを用いて、医療機器として認証するために、バイオデザインプロセスを取り入れた研究開発を行う。

関連写真・図

手の運動能力の向上を目指すVirtual Realityを用いた運動支援アプリケーションを開発し、効果的な支援に必要なシステムを検証している。
フレキシブルセンサシートを円筒状に巻いて作製した

代表者情報

入江 啓輔

代表者氏名:入江 啓輔
所属部局名:医学研究科
自己紹介:彼は京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻先端作業療法学講座にて講師をしている。Virtual Realityによる運動支援システムを開発しており、子どもから大人まで運動に問題を呈した人々に対する効果的な支援方法を研究している。

関連URL:https://www.handcenter-kyoto.jp/