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SPIRITS

バイオマス高度利用技術開発のためのタイ等ASEAN諸国を拠点とする研究チーム形成

研究スローガン

東南アジアのバイオマス廃棄物を高度利用し環境問題解決に貢献する

キーワード

バイオマス、高効率発電、溶剤改質、PM2.5、東南アジア

研究背景および目的

東南アジア大陸部では、稲わら、籾殻、サトウキビ搾りかす等の野焼きによる大気汚染物質・PM2.5が季節風により都市部へも拡散し、市民の呼吸器系疾患を引き起こす長年にわたる複雑な越境課題となっている。本プロジェクトでは、バイオマス野焼きによるPM2.5発生抑制に寄与できる、バイオマスを燃やすことなく有効利用する新規技術のASEAN諸国での実現を目指した国際共同研究チームを形成することを目的としている。

成果の要約

タイにおいてワークショップ、現地調査を実施し、タイを始めとするASEAN諸国のPM2.5の状況、現地の最新の技術開発状況を調査し、研究チームとして今後どのような研究・活動が求められるかを議論した。研究のための競争的外部資金の獲得に成功したが、さらに、調査時の議論に基づいて、新たなチームでの外部資金獲得への挑戦準備を進めている。また、タイからの研究者、留学生の受け入れなどの人的交流を促進した。

今後の展望

本プロジェクトで形成した新たなチームを基本とする様々な枠組みで、国際共同研究プロジェクトに積極的に応募し、チーム連携を継続的に強化、拡大し、新規技術の東南アジアでの実装化を目指した開発を進める。

関連写真・図

バンコクで開催したワークショップの様子
TTCL社のバイオマス処理工場視察時の集合写真

代表者情報

蘆田 隆一

代表者氏名:蘆田 隆一
所属部局名:工学研究科
自己紹介:2004年 米国ペンシルバニア州立大学博士研究員、2005年 京都大学大学院工学研究科助手、2007年 同助教、2016年 同講師。バイオマス、褐炭、重質油などの低質な炭素資源の有効利用法開発に主に従事している。

関連URL:https://youtu.be/M1SIph1CvE0