Workshop
ワークショップ

「誰かのために」知の横断プロジェクト!

開催日

2014年3月6日

会場

京都大学 国際交流セミナーハウス「j-pod」

ワークショップ概要

「誰かのためにやったほうがいい」とわかりつつも、一歩を踏み出せない。これはいったいどのような理由なのでしょうか?どうしたら踏み出せるのでしょうか?利他行動の進化、認知バイアスの構造と機能をご専門にされている名古屋工業大学 大学院工学研究科 小田 亮准教授をお招きして、講演をしていただき参加者全員で「どうしたら踏み出せるのか?」をグループディスカッションを行いました。さらに、胸骨圧迫とAEDの使い方講習会も行いました!

開催報告

今後の展望

今後,行動変容ステージの「態度→行動」に影響を及ぼす因子を考える理論枠組みを,多様な学問分野から探し,年1回のペースでワークショップを開催したいと考えています。「PUSHプロジェクト(救命)」,「誰かのために―Share Your Value Project(臓器提供)」で各々が活動し,互いの成果報告,ならびに新しい枠組みによる討論を含めたワークショップを想定しております。資金調達に関しては,社会貢献事業および地域活動に対する助成金に応募したいと考えております。

ワークショップを開催しての感想・メッセージ

背中合わせで働き始めて9か月,互いの研究に共通性があることを感じ,一緒に取組むことができないだろうかと考えた企画でした。共通性を深く考えることにより,異なる行動の普遍化ができ,行動変容,利他的行動というkey wordを見出すことができました。そして,私たちが目指している研究のゴールに近づくためには,既存の学問分野を超え,学際的な接近が必要なことも再認識しました。

実施支援があったからこそ生まれた企画であり,支援のしくみを考え実行してくださった,学際センターに心より感謝申し上げます。

ワークショップで得たもの

2つのものを得ました。1点目は,救命と臓器提供の親和性の高さを確認できたことです。勇気を出して心臓マッサージを行いAEDを使うこと,臓器提供について考え意思表示を行うことは,「誰かのためにやったほうがいいと頭ではわかっているが行動に移せないこと」と定義し得ると確認でき,共通の分析枠組みを導出できました。

2点目は,新しい学問分野へ視野が拡大したことです。小田亮先生を見出し,人間行動進化学の視座で考察する機会を得たことで研究に広がりが増しました。