京都大学アカデミックデイ2016

最もシンプルな分子―水素のおとぎ話

研究者からの一言:世界最小の分子の世界を覗いてみませんか?

水素分子は最もシンプルな分子であるにもかかわらず、小さい質量の水素核が持つ特殊性から、その液体・固体・超流動などさまざまな状態の全容はいまだに解明されていません。本研究では、水素核の特殊性である強い核量子性(核の振動と広がり)を取り入れた分子シミュレーション法を確立し、その特異な性質を計算科学的手法によって解明していきます。また、そこでの結果をもとに、次世代クリーンエネルギーとしての水素エネルギー利用を目的とした水素貯蔵材料の設計と開発を目指しています。

出展代表者

理学研究科
 金 賢得 助教

参加者

理学研究科
 金 賢得 助教
 阿部 紀遥 博士研究員

関連URL

http://www.kuchem.kyoto-u.ac.jp/organization/member/kim.html

アカデミックデイを経ての感想

今年の来場者も意欲のある方々ばかりで、こちらが細かく説明しなくても、積極的に質問してくるので大変やりやすかった。

特に、「量子性」の話題に食いついてくる人が多いのが意外であり、そして印象的だった。

敢えて示した「難しい式」を喜んでくれる人も多く、それが本質的に重要ならば、無理に省く必要はないのだな、と感じた。

高校生からシニアの方まで、臨機応変に対応して自分の回答を変えていく鍛錬は、アカデミックデイならではの経験であり、研究者としての糧になっている。

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