アカデミックデイ2016
印刷する

繰返す震度7地震に対する建物の耐震性

研究者からの一言 大きな地震を何度も受けたらどうしますか?

概要

2016年の熊本地震では、震度7の揺れを2回経験するという前代未聞の事態が発生した。建物は、これまで震度7を一度受けることしか想定していないため、それに耐えられるようにするにはどのようにしたらよいかよく理解されていない。それについてわかりやすく解説する。

出展代表者

工学研究科
 竹脇 出 教授

参加者

工学研究科
 竹脇 出 教授
 藤田 皓平 助教
 小島 紘太郎 博士課程2年
 鍋島 国彦 博士課程1年

関連URL

来場者より

役に立つで賞
人々を救うで賞
構造の仕組みがわかるで賞
不安を安心に変える素晴らしい技術で賞
生活のなかで結構身近なもので賞

アカデミックデイを経ての感想

高校生や年輩の方から大変興味深い質問をしていただき有意義な1日となりました。

昨年も参加させていただいたこともあり、少し要領がわかり説明もスムーズに行うことができたように思います。

熊本地震後の住宅の耐震性に関連して、新聞やテレビで国民の皆様に専門分野をわかりやすく説明することの大切さを痛感していましたが、対面での説明でもそれを実感することができました。

今後もわかり易さを肝に銘じてより深い研究を進めていきたいと考えています。

フォトギャラリー

DSC_7593.JPG

DSC_7595.JPG

DSC_7596.JPG

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

= 取り扱いあり

若者にお勧めしたい本

理系のための独創的発想法

ア・べ・ミグダル著、永田好弘訳/東京図書、1992年

「科学における創造の動機」、「どのように科学的探究を行えばよいのか」などの項目を通じて、科学者にとって独創性・創造性が如何に重要で、それを育むにはどうすればよいかについて、わかりやすくかつ興味深く書かれています。

研究と独創性

学術月報編集委員会編/日本学術振興会,1991年

独創的研究とは何かについて、ノーベル賞・フィールズ賞受賞者を含む多くの研究者の意見をまとめています。

自分の研究に関連して紹介したい本

図解・超高層ビルのしくみ

Blue Backs, 鹿島編, 2010年

超高層ビルのしくみについて、建物耐震設計の歴史から読み解いています。昭和初期の柔剛論争から、最新の制振構造に至る幅広い内容を含んでいます。

みんなが知りたい超高層ビルの秘密

尾島俊雄、小林昌一、小林紳也/サイエンス・アイ新書、2010年

超高層ビルのしくみについて、構造安全性だけでなく、実際の施工方法や維持管理についてわかりやすく解説しています。また、超高層ビルの高さの限界や地下の深さの限界など、興味深い内容についても触れています。

東京スカイツリーの科学

平塚桂・たかぎみ江/サイエンス・アイ新書、2012年

東京スカイツリーについて、「どうやって設計したか?」、「どうやって建てたか?」、「設備はどうなっているか?」などについて、初心者向けにわかりやすく書かれています。

材料力学史

SPティモシェンコ著,最上武雄・川口昌宏訳/鹿島出版会, 1974年

材料力学は、構造物を安全に設計する際の基礎をなす学問である。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ガリレオ・ガリレイから始まり、17世紀から20世紀に至る材料力学の歴史的発展を興味深く解説しています。

Improving the Earthquake Resilience of Buildings: The worst case approach

I.Takewaki, A.Moustafa and K.Fujita/Springer (London), July, 2012

建物の地震に対するレジリエンスを向上させるための方法について解説した英語の本です。建物の地震に対するレジリエンスについて論じた本は世界的にもめずらしく、世界各国の研究者に広く読まれています。この本は、2014年の日本建築学会著作賞を受賞しています。

Critical Excitation Methods in Earthquake Engineering, Second Edition

I.Takewaki/Elsevier, 2013

建物の最悪地震動について英語で解説しています。建物の最悪地震動に関する本は世界でもめずらしく、世界各国の研究者に広く読まれています。

超高層ビルの簡易動的設計法:簡易耐震診断および簡易耐震補強

高畠秀雄,北田幸彦,竹脇 出/鹿島出版会,2016年

南海トラフ地震などの長周期地震動を受ける建物の挙動を簡単なPCソフトを用いて実体験できます。