京都大学アカデミックデイ2020

精子幹細胞の保存

研究者からの一言:がんが治っても困っている子供がたくさんいるんです。

精子幹細胞は精子形成の源になる細胞である。近年のがん治療の進展とともに不妊になる男性が増加している。成人であれば精子凍結を行うことで妊孕性を保護できるが、精子がない小児では不妊症になる確率が高い。そこで精子幹細胞を凍結し、悪性疾患の治療後に自家移植を行うことで不妊治療を行う可能性が検討されている。本グループはげっ歯類の精子幹細胞の培養法を開発し、この方法をヒトへも展開するべく研究している。

開催日時

12月5日(土)14:00~15:15

対話研究者

篠原 隆司(医学研究科・教授)

対話したいこと

近年の医学の進展により、がんが治る可能性が高くなっており、20代の成人の500人に一人が悪性疾患の生存者です。今、その副作用について考える必要が生じています。生殖細胞は命に関わりがないために無視されがちですが、がん治療のために子供を作れない人が増えています。この現状について海外では取り組まれていますが、国内ではほとんど無視されています。あなたはどう考えますか?

対話参加者

・タネ さん
「精子幹細胞は男児にもあり、それが大人になると精子として成熟し、定期的に作られるって事でしょうか。とはいえ幼児のタイミングで全員が幹細胞を保存しておくのも難しそうだと感じます。」
・ばっさー さん
「ガンの生存率が高まってきたことで注目されるようになった課題かと思いますが、精子も長い目で見れば進化しているのでしょうか?」

※リスナー登録は締め切りました。

ご質問への回答

イベント時にご要望の多かった、「自分の質問への答えが聞きたかった!」との声にお応えし、篠原先生から回答をいただきました。
いただいたご質問は少し表現を変えている場合がございます、ご了承ください。

ご質問への回答はこちら。
※ ダウンロードはできません。

関連URL

http://www2.mfour.med.kyoto-u.ac.jp/~molgen/research_summary.html

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