愛の科学
私たちの生きている「科学主義」時代に、美学的な人間性を訴える
研究者からの一言:「賀川豊彦」ってご存知ですか。氏の哲学を手掛かりに
賀川豊彦の公共哲学の肝心な一面を言い表す語句が、次の引用にある通りです。 「しかし、近代のごとく科学文明が高度に進歩した以上は社会科学においても発明と発見がなければならぬ。この社会科学における発明と発見を、私は、社会科学意識的、道徳的自覚にその基準を求めんとするものである。すなわち、宇宙観的にも目覚めた霊魂が他人の欠点を互いに、補修し合い―創造的にまた再創造的に(宇宙修繕の原理に基づき)贖罪愛的精神を以って結合して行くところに真の社会が、経済的にも生まれ得ると云ふことを考へているものである。」 これは、現在、安倍首相の人文教育に対する減縮提案に反して、社会科学(人文を含む)を犠牲にして準科学ばかりを重要に考えた時に生じる、人間文明における歪みを言い表すものです。この主張をたたき台にし、一緒に現在の日本の社会の様々な課題を検討していきたいと思います。
文学研究科 思想文化学専攻 キリスト教学研究室
Stig Lindberg 助教
文学研究科
Stig Lindberg 助教
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/christian_studies/cs-top_page/
考えることが大事だ賞
賀川豊彦をもっと広めてほしいで賞
今後も期待しています賞
ストライクしま賞
賀川豊彦ってすごい人がいたんだ!キリスト教から政治論賞
深く議論できたで賞
しっかりお話できたで賞
宗教と深いで賞
Stig Linderberg氏のちゃぶ台賞
本年度の京都大学のアカデミックデイは、新規採用のわたくしにとってとても有意義な経験になりました。
私の研究分野は「宗教哲学」ー具体的に、キリスト教の思想の第一人者である賀川豊彦の思想です。
そして「アカデミックデイ」というフォーラムを通じて研究の成化を一般市民に分かち合うことが出来たことはとてもありがたいことです。
今回のテーマは賀川豊彦の思想における科学と宗教の概念だったのです。
来場者の皆さんが興味深く発表を聞いてくださっている様子からでも、かなりフランクな質疑応答からでも、発表が何とかして目的達成したという感じがしました。
これで、参加の価値が確認されました。また来年も参加したいと思います。
本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。
私たちの生きている「科学主義」時代に、美学的な人間性を訴える
読みやすい他、総括的
エックハルト・トール 著
非常に現実的・進歩的なアドバイス
J.クリシュナムルティ 著