脳を究める―脳研究最前線
立花隆 著 / 朝日新聞社, 1996年
私が脳の研究を始めた約20年前の最先端の(まじめな)成果が、一般の読者向けにわかりやすく書かれています。最近の脳科学の本と比べてみると、この20年間の脳研究の進歩を知ることができるかもしれません。
取り扱い: 京都大学図書館
研究者からの一言:本当の脳科学が、そこにはある!?
ホタルは明滅のタイミングをシンクロさせることで、ホタル同士のコミュニケーションを実現していると考えられています。我々の脳も、脳のリズムのシンクロによりコミュニケーションを実現していることがあきらかになりつつあります。脳のリズムのシンクロに着目した最新のコミュニケーションの脳科学研究を紹介します。
情報学研究科 知能情報学専攻 認知情報論分野
水原 啓暁 講師
情報学研究科
水原 啓暁 講師
http://www.cog.ist.i.kyoto-u.ac.jp/
今後の展開にワクワクしました賞
興味深かったで賞
不思議で賞
ワクワクしたで賞
実演があってわかりやすかった賞
のうははなんなんで賞
わくわくしたで賞
目をつむろう賞
かしこくなったで賞
見たかった賞
よく聞いてくれた賞
初めて参加しましたが、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。
普段、研究室に籠って研究をしていると、予算申請書書いて、研究して、論文書いてというルーチンワークに陥っていきます。
そんな中、来場者の皆様の科学に対する純粋な興味に触れて「あぁ、研究を始めたころは、私も純粋な興味だったんだよなぁ」と思い出させていただきました。
研究者の皆様は、「国民との対話」が国の方針で義務付けられているから仕方なく参加するのではなく、自らの研究の原点を思い出すためにも、ぜひ、積極的な参加をお勧めします。
本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。
立花隆 著 / 朝日新聞社, 1996年
私が脳の研究を始めた約20年前の最先端の(まじめな)成果が、一般の読者向けにわかりやすく書かれています。最近の脳科学の本と比べてみると、この20年間の脳研究の進歩を知ることができるかもしれません。
取り扱い: 京都大学図書館
理化学研究所脳科学総合研究センター 編 / 岩波ジュニア新書, 2013年
最新の脳科学の研究成果にもとづき、国内最大の脳研究拠点である理化学研究所脳科学総合研究センターが、中学生・高校生を対象とした「脳科学の教科書」を出版しています。少し難しい記述もあるかもしれませんが、基礎的で必須な脳科学の知識を習得できると思います。さらに深く学びたい場合には「脳科学の教科書 神経編」(理化学研究所脳科学総合研究センター、岩波ジュニア新書)もあわせて読むと良いと思います。
取り扱い: 京都府立図書館
サンドラ・アーモット, サム・ワン 著 / 東洋経済新報社, 2009年
脳科学に関する本は巷に溢れていますが、脳の研究者からすると眉をひそめるようなものも少なくありません。この本では、脳研究の世界的な権威である雑誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」の元編集長らが、「正しい」脳研究の成果を、一般の読者向けにできるだけ面白く、わかりやすく紹介しています。
取り扱い: 京都大学図書館/ 京都府立図書館
萩原一平 著 / 日本経済新聞出版社, 2013年
脳の研究をしていると、よく「何の役に立つの?」と尋ねられます。この本では脳科学研究の産業応用を、農業革命、産業革命、IT革命に次ぐ第四の経済革命と位置づけ、脳研究のビジネスへの展開の可能性を示しています。脳科学研究の成果を活用するためのヒントになるかもしれません。
取り扱い: 京都大学図書館/ 京都府立図書館