京都大学アカデミックデイ2016

超弦理論とはなにか?

研究者からの一言:物質を構成する最小の単位を研究しています

素粒子論研究における最大の目的は、物質を構成する最小の単位を解明し、その相互作用を理解することです。自然界に存在する電磁気力、弱い力、強い力、重力の4つの力を統一する究極理論の最有力候補、それが超弦理論です。

出展代表者

理学研究科
 吉田 健太郎 助教

参加者

理学研究科
 吉田 健太郎 助教
 津村 浩二 助教
 坂本 純一 博士課程1年/学振研究員
 京野 秀紀 博士課程1年/学振研究員

関連URL

http://www-gauge.scphys.kyoto-u.ac.jp/

来場者より

たたみ込みで賞
夢があるで賞
うちの息子を送りこみます。待ってて!賞
とても丁寧に説明してくれたで賞
ぼくの話しをよく聞いてくれたで賞
宇宙の謎を解明してほしいで賞

アカデミックデイを経ての感想

初めて出展をさせてもらいました。
たくさんの方に立ち寄って頂いて、熱意や関心を知ることができましたし、励ましの言葉を頂いたり、感謝の気持ちでいっぱいです。

なにも知らずにふらっと立ち寄ってきいてくださった方から、予備知識を多くもたれた方まで、いろいろな方からの意見は自分のプレゼンテーションを改善するために、とても参考になりました。

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

ファインマン物理学〈5〉量子力学

ファインマン、レイトン、サンズ、翻訳:砂川重信 / 岩波書店

経路積分法の発見者であるファインマンによる量子力学の講義。大学生時代に読んで、深い感銘を受けた。いま読み直しても、尚、その説明の鮮やかさ、洞察の深さに驚嘆するばかり。何度も読み返したい座右の書。

取り扱い: 京都大学図書館

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

数学の大統一に挑む

エドワード フレンケル / 文藝春秋

最近、NHKの番組で放送があった。数学者はとっつきにくい人という先入観があったが、この著者は全く異なる。難しい概念を丁寧にわかりやすく説明するために創意工夫をこらし、一般人の視点から初等的な解説を試みる。彼の最先端の仕事に関する概説もあり、とても壮大な本だと思う。

取り扱い: 京都大学図書館

若者にお勧めしたい本

超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義

橋本幸士 / 講談社

超弦理論という研究分野は、非常に高度な数学が必要で、その理解をするためには膨大な勉強時間が必要である。そんなイメージを払拭するがごとく、平易な言葉で明快な説明がなされる。いつか自分の子供たちに、超弦理論の話をできる日が来たらなぁ、と思う。親にもお勧めしたい本。

取り扱い: 京都大学図書館

自分の研究に関連して紹介したい本

はじめての〈超ひも理論〉

川合光 / 講談社

超弦理論の研究における第一人者による一般向けの書。ひもに関する初等的な解説からはじまり、宇宙論的な応用まで話が展開される。イラストも多く、説明も丁寧であり、その文章の勢いに乗って一気に読み通せる。専門家が読んでも、その洞察の深さに強い感銘を受ける一冊。

取り扱い: 京都大学図書館

  • Facebook
  • Twitter