京都大学アカデミックデイズ2021

ミャンマーの仏教瞑想について

研究者からの一言:軍事クーデター以外のミャンマーの姿をお伝えします!

今日、心を静める方法として世界的に広がる「マインドフルネス」は、仏教用語の「サティ」(気づき)の英訳であり、心の要素の一つです。その実践である瞑想法がミャンマーには多数存在しますが、どのようにしてそれらが確立されてきたかを調査すると、戦争や政治との関連も分かっています。私の研究では、瞑想の普及をある種の仏教復興運動と捉えて、「仏教瞑想」を理解するための一つの視点を投げかけたいと考えています。

開催日時

2021年9月27日(月)19:00~20:00
※ 対話参加者は19:00〜20:45までです。

対話研究者

東南アジア地域研究研究所・連携講師
川本 佳苗

対話したいこと

参加者が疑問に思われることは率直に質問していただき、適宜お答えしたいです。参加者ご自身の体験やお考えもぜひ教えていただきたいです。

対話参加者

募集は締め切りました。(8月23日(月)24:00〆切)

リスナー

募集は締め切りました。(9月26日(日)24:00〆切)

関連URL

https://kyoto.cseas.kyoto-u.ac.jp/organization/staff-2/kawamoto/

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

日本的霊性

鈴木大拙/岩波文庫

親や世間に聞こえのいいようにと大学では社会福祉を専攻した私でしたけど、鈴木大拙を知ったことで、仏教を学びたくなり学部を変えて編入するきっかけとなった本です!

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

まんが・やってみたくなるオープンダイアローグ

斉藤環、水谷緑/医学書院

仏教では心の要素が細かく分析されています。私も人の心の悩みとどう向き合うべきかについて自殺相談やカウンセリングの研修を受けてきましたが、現在、効果的な実践として注目しているのがオープンダイアローグです。

若者にお勧めしたい本

対訳・禅と日本文化

鈴木大拙(著)、北川桃雄(訳)/講談社インターナショナル

世界が誇る日本の禅仏教者・鈴木大拙の代表作。オリジナルは英語なので、この本は日本語訳(!)です。対訳になっているので日本文化を英語でどう表現するかという勉強にもなります。

火の鳥

手塚治虫/朝日新聞出版

図書館にも必ず置いてある漫画なので、私も出会ったのは受験生時代の息抜き時間です(笑)。でも何度も泣きました。特に『太陽編』の火の鳥の台詞は、胸に刻んで生きていきます。。。

自分の研究に関連して紹介したい本

ブッダのことば:スッタニパータ

中村元/岩波文庫

仏教について知りたいなら、まずは中村元先生の本がお薦めです。どれもハズレがありません。読むたびお釈迦様の偉大さに感動します。

ご質問への回答

イベント時にご要望の多かった、「自分の質問への答えが聞きたかった!」との声にお応えし、川本先生から回答をいただきました。
いただいたご質問は少し表現を変えている場合がございます、ご了承ください。

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