京都大学アカデミックデイ2022

人生を穏やかに過ごすために必要なこと

研究者からの一言:一緒に生きる基軸をたてようじゃありませんか!

人生の最終章を考えるなんて縁起でもない?私たちが制作した「生き逝き手帖」では、人生の最終章を考えることはむしろ、日々の暮らしの中で自分が何を大事にしているかを見つめ直すきっかけになることを期待しています。「自分はどうあるのがよいか、何をよしとするか、しないか。それはなぜか」一緒に考えてみませんか?

出展代表者

iPS細胞研究所
 鈴木 美香 特定研究員

参加者

大学院文学研究科
 児玉 聡 教授

大学院医学研究科
 佐藤 恵子 特任准教授

大学院医学研究科
 竹之内 沙弥香 准教授

関連URL

http://www.cape.bun.kyoto-u.ac.jp/project/project02/

来場者より

私の話を優しく聞いてくれたで賞
わかりやすく話してくださったで賞
メチャクチャ話がオモロかったで賞
私の興味にドハマリで賞
今一番興味のあることを話してくれた賞
メチャクチャ話がオモロかったで賞
ワクワクしたで賞
穏やかな中にも葛藤があるで賞
深い話ができたで賞
医倫理ってたいせつ賞
とても大切な取組賞
公共の応用と視点、探究賞
協働したいで賞
うちの学校にも同じのがあるで賞
人生楽しかったで賞
人生全うしま賞
人生よりよく生きるで賞
人生本当は一番大切なことで賞
哲学的でした。で賞
視線を変えてくれたで賞
人の幸せって何だろうを考えさせてくれたで賞
人生において大切なことを教えていただけました賞
これからの人生についてもっと考えるようになって良かった賞
善く生きることを考えるヒントで賞
生きる力をありがとう賞
生き生き賞
あなたが主役、ゆったり行きま賞
これからも研究をがんばってほしいで賞

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

存在の耐えられない軽さ

ミラン・クンデラ、千野栄一 (訳)/集英社

人生は一度きりしかなく、どのような選択も偶然でしかなく、いずれも軽い。しかしその軽さが虚しさになるのに人は耐えられず…。
1968年、ソ連の侵攻により人間の存在が蹂躙されつつあるチェコで、出会いも偶然で何の重みもないというドンファンの男、それを愛する女、すべてを否定する愛人の三角関係が織りなす人間模様を通じて、人の存在とは何か、幸せとは何かを問いかけてきます。

若者にお勧めしたい本

マンガで学ぶ生命倫理 : わたしたちに課せられた「いのち」の宿題

児玉聡、なつたか(漫画)/化学同人

再生医療やら脳死臓器移植やら、「夢の医療」などと報道されるけど、そんなにバラ色なの?そもそも、脳死ってなんだっけ?生き死にの問題は、身近なことであり自分で考えなくてはならないのですが、難しいし辛気くさいし、ハードルが高いですね。この本は、女子高生の日常を軸にして、脳死や生殖医療、クローン技術など、生命倫理の問題を学びつつ、考えられるように工夫されています。是非手にとってみてください。

夜と霧

V.E.フランクル、霜山 徳爾 (訳)/みすず書房

ナチスの強制収容所という極限の状態におかれた精神分析の学者フランクルが人間を洞察した記録。人間とは、人生とは、愛とは、尊厳とは…を静かに問いかけています。読むたびに新しい発見がありますので、まずは若い時に是非一度読んでみてください。

自分の研究に関連して紹介したい本

今ここを生きる勇気:老・病・死と向き合うための哲学講義

岸見一郎/NHK出版

老、病、死は誰もがいずれ直面することです。それらを回避できないという真実は誰にも変えられません。では変えられるものは何かと問えば、それは自らの「意識」以外にはないことに思い至った筆者の「絶望するのではなく、希望をもつこと。」「今ここに目を向け、一瞬一瞬を真剣に、丁寧に生きること。」等のメッセージに、みなさんにも触れていただけたらと思います。

医師の一分

里見 清一/新潮社

人工呼吸器や胃ろうなど生命維持装置が開発されたことはよいことではありますが、多臓器不全の高齢者につけられて、ただ死が先延ばしにされている状況も生むようになりました。この状況は、誰かが望んでいるのでしょうか。著者は、治らないけれど生きていかなくてはいけないがんの患者とともに歩きながら、医師は何をどうすべきかを問いかけます。こういう先生ばかりだったら「がん難民」などなくなるのに。

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