京都大学アカデミックデイ2022

高強度レーザーが切り拓く極限科学

研究者からの一言:宇宙の超高エネルギー現象を地上で再現する試みです!

近年実現している、1000兆ワットという超高強度レーザーを物質に照射することで、太陽の中心部に迫る超高エネルギー状態が実現します。これを利用することで、小型粒子線がん治療装置の開発や、高エネルギー宇宙線生成のメカニズムの解明、核融合炉の開発などの医療・学術・産業等への幅広い応用が期待されています。

出展代表者

大学院エネルギー科学研究科
 松井 隆太郎 助教

来場者より

難しい話をわかりやすく説明してくれたで賞
分かりやすかったで賞
丁寧に説明してくれたで賞
危なそうだけど面白そうで賞
ワクワクしたで賞
おどろいたで賞
剣山レーザー拡張賞
応用が色々期待できるで賞
早く使えるようになってほしい賞

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

関ケ原合戦:戦国のいちばん長い日

二木謙一/中央公論新社

小学生の頃に読み、漠然と研究者にあこがれるようになりました。現在の研究分野とは異なりますが、はじめて本格的な学術書に触れた時の感動は今でも心に残っています。関ケ原合戦の実態は諸説あり、近年では「関ケ原の戦いはなかった」とする説まで出ていますが、時間軸をもとに丁寧に解説している本書により、流れを中心とした全体像をつかむことができます。

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―: 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト

樺沢紫苑/ダイヤモンド社

アドラーという有名な心理学者は、すべてのストレスは人間関係から来る!と言い切っているそうです。つまり、私たちが日常的に抱えているストレスは、人間関係からくるものだと捉えることができます。私自身は心理学の素人なので詳細は分からないですが、本書は人間関係を中心としたストレスを和らげる考え方が紹介されています。研究生活から生じるストレスの解決方法として大変参考にしており、精神的にも大変楽になりました。

若者にお勧めしたい本

できる研究者の論文生産術:どうすれば「たくさん」書けるのか

ポール. J・シルヴィア、 高橋さきの (訳)/講談社

学生や研究者などにとって、論文を書くというのは大変な作業です。研究成果は論文発表という形で世間に公表して初めて財産となりますが、研究のスピードと同等に論文を進めるのはなかなか難しいものです。本書は、「どうすれば論文が量産できるか?」という視点で、非常に有益な処方箋が紹介されています。私自身、何度も本書に目を通しながら論文を執筆中です。

自分の研究に関連して紹介したい本

非線形波動の物理

田中光宏/森北出版

非線形方程式が支配する現象は、私たちの身近に数多く存在します。例えば、地球の反対側で起こった大地震によって日本の沿岸に到達する津波は、物理でよく知られたソリトン(孤立波)の典型例であり、KdV方程式という非線形方程式の解となっています。つまり、津波のふるまいを数学的に予測することができます。本書は、KdV方程式等の複雑な方程式を、車の交通渋滞などの分かりやすい例を用いて丁寧に解説しています。

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