人々の健康は、学歴や所得、職業、人とのつながりといった社会的な状況の影響を受けます。社会疫学はこれらの「健康の社会的決定要因」を解明し、これらから生じる健康格差を制御するための研究をしています。「だれもが自然と健康になれる社会づくり」について一緒に考えるワークショップを開催します!
出展代表者
医学研究科
近藤 尚己 教授
参加者
医学研究科
市川 佳世子 客員研究員
医学研究科
土生 裕 特定研究員
医学研究科
本多 由起子 特定助教
関連URL
https://socepi.med.kyoto-u.ac.jp/
来場者より
健康でへうげま賞
もりあがっていたで賞
学びとつながり賞
非常に関心が深まったで賞
フォトギャラリー
研究者の本棚
本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。
今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本
美術館と大学と市民がつくるソーシャルデザインプロジェクト
稲庭彩和子、伊藤達矢 / とびらプロジェクト (編集)
当教室は「文化的処方」に関する東京藝術大学等との大規模共同研究開発事業がスタートしました。 このプロジェクトはアート、福祉・医療、テクノロジー等による「文化的処方」を開発し、地域社会に実装することで、誰もが生涯を通じて社会参加でき、幸福で健康的な生活を送り続けることのできる社会の共創を目指しています。この本はそのアイデアの種となった東京都美術館と市民との10年の歩みについて語られています。
今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)
マイパブリックとグランドレベル :今日からはじめるまちづくり
田中元子
欲しい「公共」は、自分でつくっちゃおう。あたらしい「まちづくり」のバイブル誕生。
・パーソナル屋台でまちに出る
・街角にもっとベンチを! JAPAN BENCH PROJECT
・公園を再生するエッジリノベーション
・遊休地を私設公園に! パーカナイズ
…… など、まちを元気にするアイデア満載。「建築コミュニケーター」の、新感覚まちづくり奮戦記。この本を読むと、街に出て街の人たちに自分のマイパブリックを実践したくてワクワクします!
若者にお勧めしたい本
命の格差は止められるか:ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業
イチロー・カワチ
ハーバード大学で、日本人教授イチロー・カワチによる健康格差論の授業に世界が熱い視線を送っている。先進国の中で寿命が短いアメリカと、世界トップ級の日本。その理由は格差であった。所得、教育、労働、人間関係…あらゆる側面から格差を分析し、新たな長寿への可能性を探る社会疫学の魅力を多くの事例を通じて紹介している。これからの日本の未来を創る高校生にとって社会や健康を考えるきっかけとなる良書!
自分の研究に関連して紹介したい本
健康格差
マイケル・マーモット / 栗林寛幸(監訳)、野田浩夫(訳者代表)
健康は所得だけではなく教育や環境などの社会的要因(SDH)で決まる。そのエビデンスと処方箋を第一人者がユーモアたっぷりに紹介しています。