遺伝子組換え技術を使ってさまざまな製品を作る「合成生物学」。年に一度、世界中の大学生がパリに集まり、研究成果を競う大会が開かれます。京都大学のチームiGEM Kyotoは今年、農業における窒素肥料の削減を目指してバイオセンサーの開発に取り組みました。研究の成果とパリでの大会の様子を紹介します。
出展代表者
医生物学研究所
北畠 真 助教
参加者
薬学部
桐山 賢斗 2年
農学部
馬場 萌枝 1年
橋本 麻利 1年
研究者の本棚
本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。
今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本
Essential細胞生物学(原書第5版)
Alberts Bruce、Hopkin, Karen、Johnson, Alexander、Morgan David、Raff Martin、Roberts Keith、Walter Peter / 中村 桂子、松原 謙一、榊 佳之、水島 昇(訳)
オーケストラの練習に夢中であまり勉強しなかった学生時代。一冊の教科書に出会い、読み始めたら面白くて止まらず、毎日、起きてる時間は連続で読み、読了しました。気づいたら進学して研究者になってました。ここでは手に入りやすい日本語概要版をご紹介しますが、Molecular Biology of the Cell 7th editionもおすすめです。
若者にお勧めしたい本
マリス博士の奇想天外な人生
キャリー・マリス / 福岡 伸一(訳)
世紀の大発明PCRを考案したマリス博士のエッセイ。若い頃から「普通でない」人生を歩んでます。世界は自分が思ってるより広く、面白いことはいくらでもあるのかも?
自分の研究に関連して紹介したい本
微生物の狩人(上下巻)
ポール・ド・クライフ / 秋元 寿恵夫(訳)
微生物の発見の歴史や病気との戦いを、手に汗握るリアルな文章で読ませます。とにかく面白いです。読み始めたら最後まで止まりません。