京都大学アカデミックデイ2024

メタアグリゲートって何?

研究者からの一言:タンパク質の世界にもルールがあると思いますか?

京都のような観光地には多くの人が集まり、とても「混雑」しています。しかし、よく見ると家族連れ、修学旅行生、訪日外国人などそれぞれ属性が異なることから、正確には「混淆」状態と言います。秩序がない混雑に対して、混淆には何らかの規則性が存在します。認知症や神経変性疾患に関わるアミロイドタンパク質は、分子どうしが集まりやすい性質をもちますが、からだの中では他の生体分子とも共凝集した混淆状態をとります。わたしたちはこのような分子をメタアグリゲートと呼び、その動き方を明らかにして新しい薬づくりを目指します。

出展代表者

大学院農学研究科
 村上 一馬 准教授

参加者

大学院農学研究科
 NGUYEN T.H. Van 研究員

関連URL

https://www.metaaggregate.kais.kyoto-u.ac.jp/

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

アルツハイマー病の分子医学

西道 隆臣、丸山 敬

研究室に配属された時、当時指導教員だった入江一浩先生(現 京都大学名誉教授)に紹介してもらいました。

自分の研究に関連して紹介したい本

いま新薬で加速する神経変性疾患研究:異常タンパク質の構造、凝集のしくみから根本治療の真の標的に迫る

実験医学増刊 Vol.41 No.12 / 小野 賢二郎(編)

メタアグリゲートなど、神経変性疾患研究と新薬に関する最前線がわかりやすく解説されています。基本的に研究者向けですが、専門用語の解説文付きです。

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