京都大学アカデミックデイ2024

認知症、その未病の正体に迫る

研究者からの一言:動物モデルとヒトでの未病研究を通して、認知症の予防を目指します

高齢化に伴う認知症とその関連疾患の増加は重要な社会問題となっています。近年、病初期から、腸・感覚器官・免疫などの全身環境の変化が生じていることが分かってきています。脳のみならず、こうした全身環境の変化と発症との関係を解明し、認知症を発症前の未病でみつけ、未病で防ぐ挑戦をしています。

出展代表者

大学院医学研究科
 髙橋 良輔 特命教授
 眞木 崇州 講師
 山門 穂高 特定准教授

参加者

医学部附属病院
 安田 謙 特定助教
 田口 智之 特定助教
 石本 智之 特定助教
 月田 和人 特定助教
 錦織 隆成 特定助教
大学院医学研究科
 平藤 哲也 大学院4年生
 柳田 成史 大学院4年生
 菊谷 明広 大学院3年生
 中村 大和 大学院2年生

関連URL

https://neurology.kuhp.kyoto-u.ac.jp/

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

若者にお勧めしたい本

時計遺伝子:からだの中の「時間」の正体

岡村 均

私たちの体内時計を制御する「時計遺伝子」により全身の生体リズムが形成される巧妙で美しい機構が、この分野のトップレベルの研究者により分かりやすく書かれています。また、睡眠障害や生活習慣病が生体リズムの異常と関連することも、そのメカニズムとともに詳しく示されています。筆者が長きにわたって強い情熱をもって真摯に没頭されてきた研究の歴史に深い感銘をうけました。(出展:眞木)

フェルマーの最終定理

サイモン・シン / 青木 薫(訳)

数学界最大の超難問に挑戦した天才数学者ワイルズを中心としたノンフィクション。宇宙の真理にもつながる極めて美しい数学世界の偉業で、人類の英知の一つの到達点であるが、我々の目の前の難題も決して解決が不可能ではないと思わせ、勇気づけてくれるような内容の本です。ただし、それには現世的ないくつかの大きな犠牲が必要ですが、、。(出展:山門)

  • Facebook
  • Twitter