Research Support
SPIRITS

国立台湾大学との連携による「環境理解の社会認知生物学」の創成

研究スローガン

社会認知生物学の国際共同研究拠点の確立

キーワード

認知神経科学、視覚認知、自己、社会的認知、国際共同研究

研究背景および目的

我々の環境を構成する自己、他者、物体の認知を神経生理学、認知神経科学、認知心理学の手法を融合しながら総合的に解明することを目指す。国立台湾大学と京都大学の研究者がテーマを共有しつつ異なる方法論に強みを持っていることに着目し、両大学の研究者からなる瞑想、共感覚、視覚、視覚性短期記憶、加齢、正直さ、統計学習、社会生物学の8つの研究プロジェクトを構成して、相補的に共同研究を進めた。

成果の要約

共同研究の成果発表のために平成28年7月に京都、平成30年3月に台北で国際シンポジウムを開催した。その他に、平成28年7月の国際心理学会議(ICP2016)、平成29年9月の国際認知科学会(ICCS2017)において共同研究チーム企画のシンポジウムを行った。これらの成果を基に平成30年度-31年度のJSPS二国間交流事業オープンパートナーシップ共同研究に採択された。

今後の展望

二国間交流事業においては、これまでの研究を継続しつつ、自己、他者、物体の理解からそれらの相互作用にもテーマを拡張し、メタ認知と潜在学習を軸に、研究プロジェクト間の融合・交流も視野に入れて研究を推進する。

関連写真・図

第3回京都大学―国立台湾大学国際シンポジウムにおける参加者集合写真(平成30年3月17日国立台湾大学)
第3回京都大学―国立台湾大学国際シンポジウムのポスター

代表者情報

齋木潤

・代表者氏名:齋木潤
・所属部局名:人間・環境学研究科
・自己紹介:1996年カリフォルニア大学ロスアンジェルス校心理学研究科修了。Ph.D(Psychology)。名古屋大学、京都大学大学院情報学研究科などを経て現職。主な研究テーマは視覚認知、探索の科学、群衆の智慧。趣味は良い心理実験を考案すること。
・関連URL:http://www.cv.jinkan.kyoto-u.ac.jp/site/