Research Support
SPIRITS
フェノロジーに着目した新たな全球土地被覆分類に関する英国レスター大学との共同研究
研究スローガン
全球フェノロジー分類図を作成する
キーワード
フェノロジー、土地被覆、リモートセンシング
研究背景および目的
植生被覆の季節変動(フェノロジー)は気候、植生によって変化するため温暖化などの指標として考慮されるが、このフェノロジーの特徴を全球レベルでかつ精緻に調査した研究はこれまですすめられていない。そこで本研究は、衛星データによる植生指数をもちい、全球フェノロジー分類図を作成し、その地理的・時間的特性を明らかにすることを目的とする。
成果の要約
土地被覆と密接に関わるであろうフェノロジーの分類図を過去の衛星観測データから作成し、その経年変化を明らかにした。本プロジェクトを通じて計7回の研究集会を開催し、学内外での研究ネットワークを拡大した。とりわけプロジェクトメンバーである英国研究者と共にJpGU(Japan Geoscience Union)で国際セッション「Mapping phenology with remote sensing」を主催し、研究成果を発信した。
今後の展望
本研究成果をもとに、気候変動や人為的要因によるフェノロジーの変動やレジリアンスを明らかにしたい。また、全球での分析から特徴的な地域を抽出し、より詳細な研究をすすめていきたい。
関連写真・図
代表者情報
・代表者氏名:堤田成政
・所属部局名:地球環境学堂
・自己紹介:2014年に博士(地球環境学)号取得。研究テーマは地理情報科学による地域計画のための土地被覆モニタリング。これまで途上国の都市域拡大モニタリング、全球土地被覆・植生変動解析、空間データ精度分析に従事。
・関連URL:http://www2.ges.kyoto-u.ac.jp/members/tsutsumida-narumasa/