Research Support
SPIRITS
細胞形態転移メカニクスの包括的理解に向けた国際連携基盤の構築
研究スローガン
アクチン細胞骨格による細胞の形態転移メカニクスを解明する
キーワード
細胞骨格、力発生、細胞形態、発生現象
研究背景および目的
受精卵から身体が出来上がる過程は、個々の細胞内でアクチン細胞骨格が生み出す力の精巧な時空間制御によって達成されると考えられているが、分子レベルの理解は進んでいない。そこで生細胞の分子動態イメージングを得意とする発生生物学者及び、細胞骨格分子動態の力学モデリングで実績のある機械工学者と連携し、アクチン細胞骨格が動物の発生過程を制御している力学機構を分子レベルで理解する。
成果の要約
生細胞実験、人工細胞による再構成実験、コンピューターシミュレーションを有機的に連携させることによって、アクチン細胞骨格動態の変化が細胞の形態転移を引き起こす分子機序が明らかになりつつある。本プロジェクトで得られたアイデアや予備実験の結果をもとに競争的外部資金に応募し、複数の新しいプロジェクトが始動した。
今後の展望
様々な専門分野が異なる学生や外国人留学生を積極的に受け入れ、多様なバックグラウンドを持つ学生の研究指導を行う事で研究リーダーとしてのスキルを磨き、分子の局所的な相互作用から生命が成立する仕組みの解明を目指す国際プロジェクトを立ち上げたい。
関連写真・図
代表者情報
代表者氏名:宮﨑牧人
所属部局名:白眉センター(2022年10月から理学研究科)
自己紹介:京都大学で学位取得後、早稲田大学助教などを経て、2017年に京都大学白眉センターにて独立。2022年より現職。2023年より理研BDRチームリーダーを兼任。構成的アプローチを用いて、分子の局所的な相互作用から生命が成立する仕組みの解明に挑戦中。
関連URL: https://www.makitomiyazaki.info/