Research Support
SPIRITS
創薬を加速するキラル有機フッ素化合物合成触媒技術の分野融合型創出
研究スローガン
触媒化学とフロー合成化学の融合で創薬を加速させる
キーワード
不斉触媒、有機触媒、フロー合成
研究背景および目的
創薬研究において候補化合物の合成は律速になる。これを加速するのが触媒化学およびフロー合成化学などを駆使した有機合成技術である。これらを専門にする京都大学の研究者を中心に、医薬品に多く見られるキラル有機フッ素化合物を迅速不斉合成するための技術開発を目指し、国際共同研究を実施した。
成果の要約
有機フッ素化合物を不斉合成する触媒、およびそれに利用する有機フッ素反応剤を供給するフロー合成法を開発した。国際共同研究により分子触媒開発、触媒系設計、反応速度論解析などの反応論研究とフロー反応器開発などのデバイス研究を融合させることで、多くの有機フッ素化合物の迅速合成が可能になった。
今後の展望
本プロジェクトメンバーおよび本研究から派生して連携した研究者との共同研究を継続し、有機合成化学と生命科学を触媒化学・フロー合成化学でつなぐ研究をさらに展開する。
関連写真・図
代表者情報
代表者氏名:浅野 圭佑
所属部局名:工学研究科材料化学専攻
自己紹介:2012年 京都大学大学院 工学研究科 博士後期課程 修了、同年 京都大学大学院 工学研究科 合成・生物化学専攻 特定助教、2013年 京都大学大学院 工学研究科 材料化学専攻 助教、2022年 北海道大学 触媒科学研究所 准教授。専門は有機反応化学、有機合成化学、分子触媒化学。研究テーマは有機触媒に特有の速度論に基づく選択的反応手法の創出。
関連URL:
https://smatsubara.wixsite.com/matsubara-kyoto-u/cv–prof–asano–jp
https://researchmap.jp/asano_keisuke