アジア的人間観から見たサイバー空間における民主主義
研究スローガン
サイバー空間における民主主義の実現に向けて; アジアからの挑戦
キーワード
人権,民主主義,サイバー空間
研究背景および目的
サイバー空間における規範、とりわけ民主主義や人権に関わる規範は、これまで欧米諸国が先行する形で形成されてきた。それに対して本研究では、アジアの思想、とりわけ西田幾多郎や田辺元等の京都学派の思想などを参考にしつつ、アジア発・グローバル・スタンダードとして受け入れられるサイバー空間におけるデモクラシーや人権といった規範の確立を目指す。
成果の要約
2年間を通じて合計15回のワークショップを開催し、国内外からの参加者を迎え、様々なトピックに関して議論を行い、サイバー空間における民主主義や人権について理解を深めることが出来た。またワークショップの記録を記載したニューズレターのワークショップの参加者や関係者への配布やSNSや新聞などのメディアを通じた広報を通じ、本研究の進捗や課題について多くの人々と共有することが出来た。
今後の展望
民主主義や人権に関する理解を深めるべく、様々な分野の研究者と連携してサイバー空間における規範の形成に進む。また、今後はその規範を社会で実装すべく、関係者と協力した上でサイバー空間における合意形成システムの構築並びに採用に向けた取り組みを進めたい。
関連写真・図
代表者情報
代表者氏名:坂出 健
所属部局名:公共政策連携研究部
自己紹介:京都大学経済学研究科、富山大学講師等を経て、現在京都大学経済学研究科准教授。専門は冷戦期における欧米諸国、特にイギリスの航空機産業史。著書に『イギリス航空機産業と「帝国の終焉」』(有斐閣:2009)、British Aircraft Industry and American-led Globalisation 1943-1982 (Routledge:2021)等がある。
関連URL:https://takeshisakade.org/