Research Support
SPIRITS

アジア・アフリカ地域の未開拓有毒生物を活用したペプチド農薬開発のための国際共同研究体制の構築

研究スローガン

アジア・アフリカの有毒生物からユニークな殺虫性ペプチドを見出す

キーワード

有毒生物、生理活性ペプチド、神経毒、サソリ、クモ

研究背景および目的

サソリやクモの毒に含まれる殺虫性ペプチドは、昆虫だけに特異的に作用する特徴を持ち、バイオ農薬として今後の応用が期待されている。アジア・アフリカ地域には多くの有毒生物が生息するが、その多くは毒に関する研究がおこなわれていない。そこで本研究においては、エジプトおよびベトナムに生息するサソリやクモの毒から、ユニークな構造・作用をもつ殺虫性ペプチドを見出すことを目的として研究をおこなった。

成果の要約

エジプトとの共同研究により、新たにサソリ毒から殺虫性ペプチド、クモ毒から殺虫性と抗菌性を示すペプチドを見出した。また、ベトナムとの共同研究により、サソリ標本に含まれる微量の毒液を用いて成分の全体像を把握することに成功した。これらの研究を通して、これまで未開拓であったアフリカ・アジア地域の有毒生物由来の毒素についての共同研究体制を構築することができた。

今後の展望

今後も、エジプトおよびベトナムのサソリ・クモ毒の分析を進め、様々な構造の殺虫性ペプチドの同定をおこなう。さらに、他の有毒生物由来の殺虫性ペプチドや、殺虫性ペプチド以外の生理活性ペプチドの探索にも挑戦したい。また、共同研究者の研究環境の整備についても協力し、より効率的な共同研究体制を構築したい。

関連写真・図

エジプトのアル・アズハル大学で開催された講演会での一場面
本プロジェクトの実験に使用したベトナムに生息するサソリの標本

代表者情報

宮下 正弘

代表者氏名:宮下 正弘
所属部局名:農学研究科
自己紹介:これまで生理活性ペプチドの探索研究に取り組んできました。日本に存在する2種のサソリの毒研究からスタートし、最近ではクモ毒の研究も進めています。学生時代はサッカー部に所属していました(現在は部長を務めています)。

関連URL:http://www.seicho.kais.kyoto-u.ac.jp/