Research Support
SPIRITS
有機デバイスを用いた脳外部刺激による神経変調が知覚学習に与える影響の解明
研究スローガン
有機デバイスを用いた脳外部刺激による脳活動操作
キーワード
深部脳刺激、経頭蓋、霊長類、知覚学習
研究背景および目的
脳は常に自発的に活動しています。近年になって、こうした自発活動は単なるノイズではなく、ある特定のパターンが潜んでおりこの状態変化が知覚や学習に関与していることがわかってきました。脳の外から電気的な刺激によって脳の自発活動を操作することで、知覚学習にどのような影響があるのかを調べるため、4か国の研究者で構成される国際共同研究チームを立ち上げました。
成果の要約
SPIRITSプロジェクトの支援を受け、国内外の4研究機関による国際共同研究ネットワークを構築することができました。初年度には渡航制限が解除された欧州の2チームによる共同のげっ歯類を用いた実験を、2年目にはハンガリーの若手研究者を京都大学で受入れ、霊長類を用いた共同実験を実施しました。新たに2件の競争的外部資金の獲得にもつなげることができました。
今後の展望
この2年間で形成した国際共同研究ネットワークを継続し、共著論文での研究成果発表につなげていきたいと考えています。
関連写真・図
代表者情報
代表者氏名: 鴻池 菜保
所属部局名: ヒト行動進化研究センター
自己紹介: 山形大学医学部卒業、京都大学理学研究科博士課程修了。博士(理学)。ヒトを含む霊長類の聴覚や情動に関わる神経ネットワークに興味を持っています。ヒトの機能的MRI実験やサルの脳活動記録実験や疾患モデルの開発など様々な手法を用いて研究をしています。
関連URL: https://researchmap.jp/konoike?lang=ja