Research Support
SPIRITS

動物の異常行動におけるモニタリングと予測のための先進的分析

研究スローガン

行動分析を通じた動物福祉の監視と評価の向上に向けた、良心的な研究者のネットワークを構築する

キーワード

動物福祉、行動分析、ステレオタイプ行動、異常行動、動物園と水族館

研究背景および目的

動物が豊かな感情生活を送ることが認識され、動物園・水族館での飼育には適切なケアが重要です。しかし、異常繰り返し行動(行動的ステレオタイプ)など問題行動が現れることがあります。本プロジェクトは、動物福祉を評価する新しい指標を提供することを目的とし、日本と米国のパートナーと協力し、国際ネットワークを構築。動物園・水族館で動物福祉を支援する新たなツールを提供しています。

成果の要約

本プロジェクトで最も重要な成果は、日本、米国、英国の動物園を含む動物福祉の監視・評価の国際基準を作成する国際チームを構築したことです。Zooentropy(www.zooentropy.net)という国際プロジェクトを立ち上げ、成果やアイデアを発信し、ネットワークを拡大しています。国内外の会議で行動分析の成果や研究フレームワークを発表し、京都市動物園で250人以上が参加する国際シンポジウムを開催しました。現在、本プロジェクトの最初の論文を執筆中で、日本の科研費などの国際助成金を申請中です。

今後の展望

SPIRITSプロジェクトとZooentropyを飛び地に、新しいネットワークを活用して、動物福祉のための行動分析を世界的に実施。新たな基準や技術開発の促進を目指し、解析のパイプラインを開発しエンジニアと協力することが重要。

関連写真・図

Zooentropyプロジェクトのロゴ – 複雑性を動物園の動物福祉向上のために活用する
対象霊長類種と時間経過に伴う行動変化の理解のためのフレームワークを示したコンセプトスライド

代表者情報

MACINTOSH Andrew

代表者氏名: MACINTOSH Andrew
所属部局名: 野生動物研究センター
自己紹介: アンドリュー・マッキントッシュは、カナダ出身の行動生態学者であり、野生の多くの霊長類、ペンギン、および他の種を研究してきました。彼は行動分析のスキルセットを使って飼育動物の福祉の改善に取り組むことを望んでいます。彼は科学と動物、科学コミュニケーション、および応用動物科学における改善された成果のためのネットワーキングに情熱を注いでいます。

関連URL:
www.zooentropy.net www.macintoshlab.com www.theprimatecast.com