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SPIRITS

解体後木質建築部材のアップサイクル手法の開発

研究スローガン

解体後木質建築部材のアップサイクル手法の開発

キーワード

アップサイクル

研究背景および目的

循環型社会を構築する一つの手段として持続可能な建設が求められており、建築学においても資源状況やマテリアル・フローを意識することの重要性が高まりつつある。「解体廃棄物の発生はデザイン上の欠陥である」との価値観は、製品を構成する材料や部品に、解体時に別の利用可能な製品に再生可能であることを求める。本研究が目標とするのは、解体後の部材をアップサイクルすることで付加価値を高める手法の創出である。

成果の要約

国内の主要な木質部材製造会社を複数回現地調査するとともに、ドイツ・フランス・スウェーデンのアップサイクル先進事例を調査した。それらの成果をもとに端材・廃材を利用したシステム家具を提案・試作した。プロジェクトの実施を通じて工学及び農学分野の研究者、部材メーカーや施工会社など、木造建築生産における主要な担い手たちにも参加いただき、木材の循環利用を目指した産学連携の研究チームを構成することができた。

今後の展望

SPIRITSで形成されたチームによって、試作品の社会実装に向けて、製品化に興味を持ってくれそうな企業・団体等に企画提案を行うとともに、研究室で計画中のプロジェクトにおいて実装を試みることを計画している。

関連写真・図

CLT廃材を再利用したシステム家具の試作品 タイプA
CLT廃材を再利用したシステム家具の試作品 タイプB

代表者情報

小見山 陽介

代表者氏名: 小見山 陽介
所属部局名: 工学研究科ERセンター/建築学専攻
自己紹介: 英国ロンドンの設計事務所にてCLTパネル工法による7階建て集合住宅の設計監理を経験。2014年に帰国後は、エムロード環境造形研究所/京都大学にてCLT等新しい木質技術を用いた建築設計と構法開発に携わる。

関連URL: https://twitter.com/yosukekomiyama