心疾患における医療機器開発
研究スローガン
循環器疾患iPS細胞医療機器開発センター構想
キーワード
循環器疾患、医療機器開発、iPS細胞
研究背景および目的
iPS細胞等の再生医療は近年目覚ましい成果を上げているが、臨床応用に関しては数少ない状況である。
この状況はシーズ先行であることや、前臨床試験から始まる治験や製造販売までの工程を見据えた戦略が練られていないことも一因と思われる。
本プロジェクトでは循環器疾患において、ニーズ先行型医療機器開発メソッドであるバイオデザインの手法を用い、京都大学ならではのiPS細胞を用いた医療機器開発ができる体制づくりを目標とする。
成果の要約
心内電位3D mapping system(CARTO ®)のハンズオン・ワークショップを行った。通常企業どうしのコミュニケーションは短期間では深まらないことが多いが、目的意識の共有化で有意義な意見交換がなされた。これによりiPS細胞を心臓内に打ち込むためのカテ―テル開発が飛躍的に進み、最終コンセプトが決定した。
また、この活動を通し企業からの共同研究の申し入れがあり、様々なプロジェクトが立ち上がった。
今後の展望
カテーテルの最終コンセプトが決定されたため、治験に向けての準備を進めている。
また、本プロジェクトでの産学連携を評価され、心血管医療橋渡し研究グループを立ち上げた。グループの発展とともに若手育成にも注力したい。
関連写真・図
代表者情報
代表者氏名: 渡邉 真
所属部局名: 医学部附属病院 循環器内科
自己紹介: 2011年京都大学医学博士取得、留学中に大型動物を利用した遺伝子治療開発、血行動態の研究に従事。弁膜症へのカテーテル治療を中心とした心不全の集学的治療に携わりながら、心血管医療橋渡し研究グループを主宰している。
関連URL:
http://kyoto-u-cardio.jp/rinsyokenkyu/medicaldev/
https://medtech.m.u-tokyo.ac.jp/introduction/makoto-watanabe/