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熱帯白砂林における生物多様性と生態系機能の大陸間比較

研究スローガン

熱帯白砂林における生物多様性評価

キーワード

熱帯白砂林、生物多様性、マダガスカル

研究背景および目的

熱帯には鬱蒼とした熱帯雨林だけでなく、熱帯白砂林と呼ばれ、土壌栄養塩が乏しい環境に、小さく硬い葉をもち、低い背丈の樹木が密生する特異な景観をもつ森林が存在する。このような森林は、東南アジア、南米、アフリカに散在しており、独自の進化を遂げた固有の植物や動物が多くいるとされる。本研究では、このような熱帯白砂林の生物多様性を評価、理解することを目的とした。

成果の要約

コロナ禍で海外調査が難しい時期と重なったが、前半では、リモートセンシング解析により、熱帯白砂林を含む熱帯林の森林高のパターンにおける土壌の重要性を明らかにし、後半では、マダガスカルを中心に現地調査を行い、保護区に残されている貴重な熱帯白砂林生態系の評価に着手した。本プロジェクトのメンバーにより、外部資金の獲得(基盤Aおよび基盤B)にも繋がった。

今後の展望

本プロジェクトで、マダガスカルの貴重な熱帯白砂林の生態系を研究することができたので、この研究を引き続き深化させるとともに、アジアや南米の熱帯白砂林や熱帯雨林の研究を展開していきたい。

関連写真・図

マダガスカル・アンタナナリヴ大学での会議の後の記念撮影
マダガスカル・アンカラファンツィカ国立公園の白砂生態系での仲間達

代表者情報

小野田 雄介

代表者氏名:小野田 雄介
所属部局名:農学研究科
自己紹介:東北大学で博士取得後、オランダ、オーストラリアなどで研究生活を送ったのち、2012年より京都大学農学研究科。専門は森林生態学。主な研究テーマは、植物の形質多様性を規定する原理や、森林の生産を規定する諸原則を明らかにすること。

関連URL:https://sites.google.com/site/onodajp/