Research Support
SPIRITS

光学異方性を活用する新規な光エネルギー変換技術の確立に向けた国際研究拠点形成

研究スローガン

非偏光から高輝度円偏光を創出する偏光変換材料開発のための国際共同研究

キーワード

円偏光、偏光変換、キラリティ、透明フィルム

研究背景および目的

近年、円偏光照射による逆ファラデー効果を利用した太陽電池の変換効率向上への関心が世界的に高まっている。本プロジェクトでは国際研究拠点の形成を通じて、光質変換技術に基づく太陽電池の高効率化に向け、光量を落とすこと(エネルギー損失)なく太陽光(非偏光)を円偏光に変換する円偏光変換フィルムの開発を行なった。

成果の要約

本プロジェクトを通じて、既存のアプローチでは困難であった「円偏光の高純度化と高輝度化の両立を可能にする新技術(発光式円偏光コンバータ)」を確立するに至った。発光式円偏光コンバータの研究に関わる学術論文(1件)に加えて、関連および発展・派生した研究にて外部資金(科研費若手、A-STEPなど)を獲得するに至った。また、関連テーマにおける学生自身の海外渡航資金獲得(学内1件、JSPS1件)にも貢献し、現地での研究のさらなる加速を促した。

今後の展望

本プロジェクトの支援によって得られた研究成果や人的ネットワークを活用し、双方の学生を巻き込んださらなる国際共同研究の発展を目指す。

関連写真・図

発光式円偏光コンバータの概念図

代表者情報

岡﨑 豊

代表者氏名: 岡﨑 豊
所属部局名: エネルギー科学研究科
自己紹介: 2016年3月 熊本大学大学院自然科学研究科 博士後期課程修了、博士(学術)。2016年4月 JSPS特別研究員PD(熊本大学)、2017年4月 JSPS海外特別研究員(ボルドー大学)、2018年10月より現職。

関連URL:
https://kdb.iimc.kyoto-u.ac.jp/profile_private/ja.7ba298c9785031d2.html