Research Support
SPIRITS

力学・生化学的因子の理解に基づく神経幹細胞の活性化による脳の若返り

研究スローガン

神経幹細胞の活性化を力学・生化学的因子から理解する

キーワード

神経幹細胞、リソソーム、休眠状態、微小環境、弾性率

研究背景および目的

人を含む哺乳類の脳では神経幹細胞が一生涯にわたって維持されていますが、そのほとんどは、機能を停止した状態にあります。体の中に存在している幹細胞は、周辺の環境によって影響をうけることが知られています。本研究では、脳組織の固さ(弾性率)が、神経幹細胞の活性化にどのように寄与するのかを、韓国グループとの共同研究により理解することを目指しました。

成果の要約

韓国の脳研究者らとの共同研究により、成熟や加齢に伴う脳組織の固さの変動が幹細胞に与える影響の同定を試みました。オンラインによるミーティング、学会ワークショップの共同開催を行いました。代表者が、2020年度からAMED PRIME、2023年度から計画班代表として学術変革領域Aに採択され、今後につながるネットワークを構築することができました。

今後の展望

今後はSPIRITS期間中に構築したネットワークをもとに、研究を発展させる予定です。韓国脳研究院での共同研究の実施や、日韓合同ワークショップのオーガナイズを行います。また、新たに構築したAMED領域や学術変革領域グループとの共同研究を推進します。

関連写真・図

研究プロジェクトのイメージ

代表者情報

小林 妙子

代表者氏名: 小林 妙子
所属部局名: 生命科学研究科
自己紹介:大学院から京都大学で研究を行ってきました。タンパク質の恒常性に興味をもち、神経幹細胞の状態変化に伴うタンパク質のリモデリングを解析しています。二人の娘の子育て中です。趣味はピアノ。

関連URL: https://takobayas.wixsite.com/homepage