Workshop
ワークショップ

「生きづらさ学」旗揚げワークショップ

開催日

2014年12月20日、 2015年2月14日

会場

いずれも京都大学白眉センター

メンバー

小山真紀(京都大学工学研究科・医学研究科安寧の都市ユニット 特定准教授)、王柳蘭(京都大学白眉センター/京都大学地域研究統合情報センター 特定准教授)、楯谷智子(白眉センター/ウイルス研究所 特定助教)、坂本 龍太(京都大学白眉センター/京都大学東南アジア研究所 特定助教)、飯塚宜子(同志社大学総合政策科学研究科/NPO法人平和環境もやいネット事務局長)、鈴木咲衣(京都大学白眉センター/京都大学数理解析研究所 特定助教) 、杉坂恵子、渡邉皓子(京都大学学術研究支援室リサーチアドミニストレーター)

ワークショップ概要

現代は多様な属性を持つ人が一緒に生活をしています。実態としては多様性を持つ社会でありながら、実際には自分以外の属性が置かれている状況は相互に見えない事も多く、多くの人が生きづらさを抱えたまま孤立してしまうという事が社会問題化しています。このような状況を受け、生きやすい社会づくりに向けて分野不問で研究者が集う、新学問領域「生きづらさ学(ガク)」の確立にむけて、1)「生きづらさ」をテーマとした一般講演会(学問的視点から)2)少人数WS(具体的な改善に向けたテーブルディスカッション)を開催します。ワークショップは基本的に二部構成で、いろんな考えや価値観を尊重できる環境で対話できる環境づくり、継続していけるような仕組みづくり、をゆる~く志向していきます。

開催報告

今後の展望

二部構成のワークショップを継続して実施しつつ、メンバーやワークショップの参加者を中心として、「生きづらさ」が具現化した各種社会問題について多分野チーム(必ずしも全員が関わる必要はなく、問題ごとに関心あるメンバーで取り組む)で具体的に実践・研究にも取り組みたい。実施したワークショップについてはすべて記録を残し、成果公開できる形にしていくことを予定しています。

ワークショップを開催しての感想・メッセージ

「生きづらさ」というテーマを設定する事で、目の前の課題に対応する活動の方に引っ張られるかもしれないとの思いもありましたが、二部構成にした事、ディスカッションも語るだけでなく整理まで行う事で、問題の吐き出しに留まらずお互いに客観的視点を持つ事にもつながり、今後の発展が期待できる形が見えてきた事は当初のねらい以上の成果だと感じています。このような機会をありがとうございました。

ワークショップで得たもの

多様な分野(今回は災害科学・フィールド医学・南アジア地域研究・仏教学)から、人の根源的なものとしての生きづらさに関わる概念、具体的な生きづらさとそれを取り巻く環境などについて話題提供いただき、ディスカッションでは我が身にまつわる生きづらさに関わる議論と整理を行うことで、足下の問題から概念的な話題まで議論できるような場ができつつある点、参加者との新しい出会いとつながりなど。