Workshop
ワークショップ

第2回 超分野大喜利  人類滅亡         滅びゆく宇宙の中で私たちはどう生きるか

開催日

2021年11月7日(日)15:00~18:00

会場

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ワークショップ概要

2010年代、人類を滅亡させる様々なリスクの回避・軽減について検討する研究プロジェクトが、世界中で立ち上がりました。人類がこれらのリスクに備えることの重要性は言うまでもありません。しかし、同時に超長期的に人類、あるいは地球で生まれた生命がいつか終わりを迎えることも、また確かなことです。いつか滅亡する人類にとって、持続可能性とは何をいつまで持続させることを意味しているのでしょうか?

今回は磯部洋明准教授を話題提供者としてお招きして、人類滅亡という超長期的な時間軸の中で、人類の持続可能性や私たちが生きて後世に何かを残すことの意味を参加者の皆様との対話を通じて、再度捉えなおしていきたいと考えています。

超分野大喜利とは?

異なる分野を専門とする大学院生や若手研究者・社会人が集い、異分野融合的なおもしろい発想を創発させる対話の場。毎月、話題提供者をお迎えし、普段の研究や仕事の中で考えている問いを紹介し、その問いに対して参加者の専門分野の視点を活かして一緒に考えることで、専門分野を「超」えた視点の創造を目指す。

対象

大学院生(修士課程・博士課程) または 修士号・博士号を取得した若手研究者・社会人

専門分野やテーマに関係する知識の有無等は不問です。異分野大喜利では、多様な分野を専門にする参加者の皆様に対話していただくことを期待しております。そのため、事前知識なしで企画に参加いただけるように考えて運営をしておりますので、どんな方でもお気軽にご参加ください!

参加登録

参加登録は下記リンクからお願いします。
登録締め切り:11月4日(木)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbARxwiYIVRUFhZywUorikVpOSoAH2lOyEVWaMsGLPBsRytg/viewform

話題提供者プロフィール

京都市立芸術大学美術学部准教授 磯部 洋明

専門:宇宙物理学

話題提供者からのメッセージ:
2010年代、人類を絶滅させるレベルの甚大なリスクについて考える研究プロジェクトが世界中で立ちあがる、一種の絶滅ブームがありました。そこでは人類の文字通りの存続を脅かすリスクにどのようなものがあり、どのように回避・軽減できるかということが主な検討の対象になりました。それらのリスクには小惑星衝突や巨大火山噴火などの自然由来のもの、核兵器やAIなどの技術由来のもの、そしてパンデミックや極端気候変動などの人間活動と自然現象の両方に関わるものがあります。

これらのリスクに備えることの重要性は言うまでもありません。しかし、超長期的に見れば、人類、あるいは地球で生まれた生命がいつか終わりを迎えるのは、ほぼ間違いないでしょう。この先地球上に起きる様々な危機を乗り越えたとしても、60億年後には太陽が寿命を迎えます。恒星間を渡り歩く術を見つけたならばしばらく大丈夫ですが、いずれ恒星を作るためのガスも尽きます。そして現代の科学的理解が正しいならば、この宇宙は今も加速度的に膨張を続けており、いずれビッグリップという形で終わりを迎えます。その時に何が起こるか確実に分かっているわけではありませんが、私たちが生命と呼ぶような何が永遠に存在できるということはなさそうです。

もちろん、いつか全てが終わるからといって目の前にある様々な問題がどうでもいいというわけではありません。ですが、人類がいつか滅びるということを考えることは、私たちが持続可能性という時それは何をいつまで持続させることなのか、私たちはどこまで先の未来に責任を持っているのか、そもそも私たちが生きて何かを後世に伝えようとする意味は何なのかなど、色々なことを異なった時間スケールで考えさせてくれます

問い合わせ先

超分野大喜利プロジェクト:夫津木廣大(京都大学博士課程)
futsuki.kouta.22u★st.kyoto-u.ac.jp ←★を@にご変換ください