Workshop
ワークショップ
方言研究からみた「社会の境界」の定量化と異分野との融合の試み
ワークショップ概要
言語学はいまや情報学技術を駆使した科学となっている。従来では可視化できなかった方言の距離を数値化し異分野との共同研究や融合研究がどこまで可能になっているのかを議論する。初日の研究会では言語学者の黒木邦彦 神戸松蔭女子大学 准教授をお招きし、日本語方言から推定される境界について講演いただく。また、異分野の研究者らが各分野の研究によって地図上に「境界」を描く方法や考え方、障壁について発表し、研究の統合と新たな学問領域への可能性を探る。
2日目は研究会メンバーによる具体的な外部資金獲得のためのワークショップとする。
プログラム
8月17日(土) ※タイトルは仮のものも含んでいます
13:00 趣旨説明 淺野悟史
13:15-14:15 日本語諸方言の系統関係: 薩摩語の音韻を中心的資料として 黒木邦彦
休憩
14:30 飛べない昆虫の境界は何を語るか、どこまで拡張できるか 淺野悟史
14:50 歴史GIS研究における近年の動向:近代以前の行政境界復元を中心として 夏目宗幸
15:10 土佐藩による吉野川材木搬出-阿波藩領を通過する土佐御材木 安岡達仁
休憩
15:40 検地帳・地誌からみる中近世の境界─土佐国を事例に─ 吉田彬人
16:10 日本語方言の研究成果から可視化する「境界」 髙城隆一
16:30 実証的研究における哲学研究者の役割 土持 貴志
16:50 質疑応答 17:30 終了
8月18日(日) ※非公開(研究会メンバーのみ)
9:00-10:00 前日の研究会の反省
10:00-12:00「境界」研究の融合をテーマとしたワークショップ