京都大学アカデミックデイ2019

シナプス活動と遺伝情報

研究者からの一言:環境依存的に神経回路を築く分子の仕組みを研究中

シナプスは神経情報を出力する側と入力される側の間に発達した、情報伝達のための接触構造であり、外界刺激や学習によって変化する20ナノメートルほどの小さい隙間でもあります。そこに私たちの記憶が貯蔵されていると思われているが、どんな仕組みを使っているか?シナプスについて語り合いましょう。

出展代表者

高等研究院
 王 丹 拠点特定准教授

参加者

高等研究院
 王 丹 拠点特定准教授
 Soundhar Ramasay 特定研究員
 Kandarp Rakeshkumar JOSHI 特定研究員
 Shengqun HOU 外国人共同研究員
 Danyang WANG 研究員
 藤原 芳江 研究員
大学院生命科学研究科
 Roy Rohini 博士課程3年
 助川 桃枝 修士課程2年

関連URL

http://www.ohtan.icems.kyoto-u.ac.jp/

来場者より

シナプス活動と遺伝情報かわいいマウスに感謝しますで賞
シナプスの動きってすごいで賞
これからもがんばってほしいで賞
脳科学を身近に感じた賞
サイボーグマウスがつくれるで賞
シナプスが見られた賞
神経科学に未来を賞
私に英語の可能性を見せてくれたで賞
ワクワクしました賞
英語でも僕に分かりやすく伝えようとしてくれたで賞
わくわくしたで賞
ワクワクしたで賞

アカデミックデイを経ての感想

修士学生 助川
・来場者の方々に「面白い!」という声を頂いて、エールを送られた気持ちになりました。今後の研究の励みといたします。この先、研究成果という形で、我々の社会に還元できたらと思います。

博士学生 Roy
Firstly, I really enjoyed our academic day programme. I was really overwhelmed seeing that how common people here takes immense interest in the scientific activity going on in the university. Not only School students but common people not having scientific background (but with scientific temperament) turned out in a large number. That inspired me.
I remember two incidents : one little girl, visited our stall more than five times only to see the neuron under microscope. Her father said although he is not sure about his understanding, but he is very sure that his daughter has grown interest on neuron.
Another girl (graduate student from Doshisha Women’s college), came to visit our stall, later I came to know that she is compromised with vision. After talking to us she felt very curious about synapse. She said she want to talk to me again. All these incidents inspired me.
I want to thank Kyoto University for organising this event.

ポスドク 藤原
来場者からの素朴な質問にはっとさせられたり、楽しく過ごしました。
また普段は接触の機会のない分野の研究者と話ができたことは刺激になりました。
クイズなど直接の研究紹介ではない部分も設けたことが来場者に楽しんでもらえていたらいいなと思っています。
終わった後にもどう説明したらもっと良かったのかと思い出したりしています。

研究代表者 王丹
国民のサイエンスに対する関心と京都大学の研究者に対する期待を肌で感じ、後押しを感じました。精一杯研究して脳機能の解明に繋がりたいと思います。

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

精神と物質

立花隆(利根川進インタビュー) / 文藝春秋

脳は物質ですが、精神がそこに宿ります。脳研究で精神を理解した先駆者が語る分子物理学のパワー

取り扱い: 京都大学図書館

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

脳にいい食事大全

ミシェル・ショーフロ・クック / ダイヤモンド社

脳神経細胞に食べ物をプラスすることで起きる化学反応を医学的/栄養学的の各方面から発想させてくれる本

若者にお勧めしたい本

理系のアナタが知っておきたいラボ生活の中身 バイオ系の歩き方

野地 澄晴 / 羊土社

人類を変える発見はラボから生まれることがしばしば。どんな場所か案内してくれる本

取り扱い: 京都大学図書館

マウス実験の基礎知識

小出 剛 / オーム社

マウスが脳研究の中でもっとも使われているモデル動物です。とても賢くて可愛らしく、そして、脳研究を支える巨人です。

取り扱い: 京都大学図書館

自分の研究に関連して紹介したい本

ヴィジュアル版 脳の歴史

カール・シューノーヴァー / 河出書房新社

11世紀イスラムの絵画から最新のMRIグラフィックまで 科学的証明と芸術作品の両面から見る脳を描き出した歴史

取り扱い: 京都大学図書館

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