Workshop
ワークショップ

新しい文化政策の構築をめざして

開催日

2019年12月7日(土)

会場

京都大学 芝蘭会館 山内ホール
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/shiran/kotsu/

メンバー

ワークショップ概要

「文化政策」を、広く捉えたい。私たちの生き方そのものにかかわる、社会づくり、国づくりの問題として。そして、学際的な人文知と、実践現場の知見を結集した、包括的な文化政策学を構想したい。とりわけそこでは、この国において長く顕著であった、西洋を範とする思考方式の克服をめざしたい。そのためには、「文化政策」に該当する営みが、まだその語が存在しなかった時代を含めて、日本社会で歴史的にどのように行われてきたのか、現在どのようなことが行われ、実際に日本が得意としていることは何なのかを、あらためて客観的に、掘り起こす必要がある。これから行われるべきこと、この社会が本当に必要としていることを、そこから浮かび上がらせていきたい。……

……もちろん、一回の会議で結論が出るようなことではありません。今冬の公開フォーラムは、このような問題意識を形にしていく、長い道のりの第一歩にしたいと考えています。

13:30 開場・受付開始

14:00 開会挨拶・趣旨説明(佐野真由子)

14:10 報告1 蔭山陽太/民間劇場にとっての公共性

    ――THEATRE E9 KYOTOの設立過程と運営の展望

14:25 報告2 山田奨治/著作権法改正をめぐる力学の変化について

14:40 報告3 朝倉由希/芸術文化事業の評価をめぐる課題――データ主義と芸術のジレンマ

14:55 報告4 ラプリー ジェルミー/教育政策における西洋模倣時代の終焉?

    ――「欠如」モデルを超えて

15:10 報告5 鈴木禎宏/工芸の近現代

15:25 休憩

15:45 報告6 山本麻友美/公共性とアート――京都芸術センターを例に

16:00 報告7 奥中康人/日本音楽史のなかの西洋楽器――直輸入型と折衷型のコンフリクト

16:15 報告8 佐野真由子/原点としての「開国」外交

16:30 全体討論

17:45 終了予定

お申し込み
お名前・ご所属(ご職業)・メールアドレス・連絡先電話番号を明記の上、
以下のメールアドレスまでお申し込みください。

シンポジウムビラのPDFは下記より

CP_Forum_191207_NewCulturalPolicy.pdf

当日を終えて (2019.12.30記)
2019年12月7日(土)、京都大学芝蘭会館で、公開フォーラム「新しい文化政策の構築をめざして」を実施しました。
文化政策を小さな制度論に終わらせない……分厚い歴史認識に基づき、そしてすべての人々の生にかかわる、広範な営みとして捉え直していくことをめざす「新しい文化政策プロジェクト」の最初の集まりに、約60人の方々が参加してくださいました。
これからの展開を、どうぞご支援ください。

配布資料のPDF: final.pdf