京都大学アカデミックデイ2015
アカデミックデイ Information
日時:2015年10月4日(日)10:00-16:00
場所:京都大学吉田キャンパス 百周年時計台記念館
参加費:無料
京都大学アカデミックデイ2015 プログラム
報告書を公開しました。以下よりご覧ください。
- 研究者と立ち話
- ちゃぶ台で対話
- 座談会
- 研究者の本棚
- 特別企画
研究者と立ち話
(10:00-16:00)
大学研究者、高校生等による研究紹介。ずらりと並んだ実物展示付きのポスターの前で研究者と来場者が直接語り合える企画です。
ひと桁小さなモノづくり
金属ナノ粒子を並べると何ができるか?
工学研究科 材料化学専攻
村井 俊介 助教
占領期二都物語京都・神戸の平和と人権
占領期or北白川ますたにラーメンの想い出を教えてね
学際融合教育研究推進センター アジア研究教育ユニット
茶園 敏美 研究員
ノンエンジニアド防災って何?
世界の災害を減らすためにまず現実を知ろう
防災研究所 耐風構造研究分野
西嶋 一欽 准教授
ゲノム編集の倫理について考える
「ゲノム編集」って何? 一緒に立ち話しましょう!
文学研究科
児玉 聡 准教授
映像で東南アジアの魅力を発見しよう!
映像で東南アジアの人々の生きざまの魅力を伝えます!
東南アジア研究所
直井 里予 機関研究員
映像が捉えた野生霊長類の変わった生態
みんな好きなサルを好きなテーマで研究しています。
理学研究科 生物科学専攻
中川 尚史 教授
磁石に応答して動く有機液晶物質の発見
応用範囲の広い磁石応答性有機ソフト物質を作ってます
人間・環境学研究科 相関環境学専攻 分子・生命環境論講座
田村 類 教授
目を背けたい世界の大規模犯罪のその後
国際刑事裁判所に日本人裁判官がいるの知ってました?
法学研究科
越智 萌 日本学術振興会特別研究員(SPD)
アミロイドβの毒性構造特異抗体の開発
アルツハイマー病を化学の視点から研究しています
農学研究科 食品生物科学専攻
入江 一浩 教授
紛争の解決にむけた心理学のアプローチ
心理学を紛争の予防にどう活かすのかを考える
教育学研究科
野村 理朗 准教授
意図が先か、行為が先か
行為についての判断を研究しています
文学研究科
笠木 雅史 日本学術振興会特別研究員PD
イワガキの赤ちゃん捕まえろ大作戦!!
高校生が海や水産の魅力を伝えます!
京都府立海洋高等学校 海洋科学科
長岡 智子 教諭
赤ちゃんを産む!魅惑の胎生魚ワールド
サカナの不思議がボクの好奇心を駆動した
再生医科学研究所 再生統御学研究部門 再生増殖制御学分野
飯田 敦夫 助教
哲学的説明―現代形而上学の観点から
哲学における説明の特徴と役割について研究しています
文学研究科 科学哲学科学史専修
北村 直彰 日本学術振興会特別研究員PD
パーキンソン病をモデルする
神経難病の研究に役立つ動物を紹介します。
医学研究科 臨床神経学
上村 紀仁 特定助教
お魚モーションキャプチャ
コンピュータビジョンって知っていますか?
情報学研究科
延原 章平 講師
人工遺伝子スイッチを創る
未来の薬を目指します
理学研究科化学専攻/物質ー細胞統合システム拠点
杉山 弘 教授
アフリカの潜在力とは何だろう?
アフリカのこと、本当に知っていますか?
アフリカ地域研究資料センター
太田 至 教授
産学連携の原形
大学、学問のありようが心配な方へ
学際融合教育研究推進センター
宮野 公樹 准教授
毒キノコはお暑いのがお好き!?
いろ~んなキノコがあるから森が元気でいられるんです
兵庫県立御影高等学校 環境科学部生物班
河合 祐介 主幹教諭
経験・信頼価値の脳科学的アプローチ
脳を使って効果的な学習・教育方法を研究しています
経営管理研究部
原 良憲 教授
重力波がひらく新しい物理 2015
一般相対論が予言する重力波って何か知ってますか?
理学研究科 宇宙物理学専攻
田中 貴浩 教授
建物の地震時レジリエンス向上にむけて
地震に強い建物や最悪地震動って知ってますか?
工学研究科 建築学専攻
竹脇 出 教授
バイオナノトランスポーター
先端医療を担うバイオマテリアル
ERATO 秋吉バイオナノトランスポータープロジェクト
秋吉 一成 教授(研究総括)
三国時代前夜:後漢王朝崩壊に至る過程
約2000年前の皇帝のオカンのことを調べてます。
文学研究科 歴史文化学専攻 東洋史学専修
平松 明日香 日本学術振興会特別研究員(PD)
内陸巨大古地震による長江文明の滅亡
人類の文明と巨大古地震についてお話しましょう。
理学研究科 地球惑星科学専攻
林 愛明 教授
人類はエイズを克服できるか?
私達のHIV根治に向けたチャレンジを紹介します。
霊長類研究所/ウイルス研究所 進化ウイルス研究領域
明里 宏文 教授
水素分子のミクロなおしくらまんじゅう
「水素」と聞いて何を思い浮かべますか?
理学研究科 化学専攻
金 賢得 助教
新材料を創る
新しい機能を持つ酸化物材料を創っています。
化学研究所
市川 能也 助教
ナノ空間の世界と化学
狭い場所に閉じ込められた分子はどんな気持ちだろう?
物質-細胞統合システム拠点
北川 進 拠点長/教授
いい対話ってどんな対話?
これまでに経験した「いい対話」を教えてください。
物質-細胞統合システム拠点
水町 衣里 特定研究員
ICTが守るビッグデータ応用の創薬
ビッグデータって知っていますか?
医学研究科 臨床システム腫瘍学講座
江谷 典子 特定研究員(JST CREST)
放射線と原子核は使いよう
放射線や原子核の役に立つ使い方、お見せします。
原子炉実験所 粒子線基礎物性研究部門 核放射物理学研究室
増田 亮 研究員
バルクナノメタル:常識を覆す構造材料
先端構造材料の科学に触れてください
工学研究科 材料工学専攻
辻 伸泰 教授
元素戦略プロジェクト
希少元素をできるだけ使わない材料の研究をしています
実験と理論計算科学のインタープレイによる触媒・電池の元素戦略研究拠点
田中 庸裕 拠点長
構造材料元素戦略研究拠点
田中 功 拠点長
バブルテクノロジーによる淡水化革新
混相流工学の知見で淡水化高度化を目指しています。
工学研究科 原子核工学専攻 核エネルギー変換工学研究室
河原 全作 講師
アフリカと共に生きる
アフリカに行ってみませんか?
アフリカ地域研究資料センター
重田 眞義 教授
高温超伝導テラヘルツ光源の開発
今注目の超伝導とテラヘルツ波について研究しています
工学研究科 電子工学専攻
掛谷 一弘 准教授
材料のナノ構造研究のフロンティア
環境やエネルギー問題に材料科学の観点から挑戦!
工学研究科 材料工学専攻
田中 功 教授
小さな磁石を用いたメモリーデバイス
携帯のメモリー量を増やす研究をしています。
化学研究所 ナノスピントロニクス研究室
キム カブジン 助教
水と環境をまもる森の働き
ペットボトルから地球水循環がみえる、どういうこと?
農学研究科 地域環境科学専攻 生物環境科学講座 森林水文学分野
谷 誠 教授
骨は水から作られる~生物の営みに学ぶ
「自分の骨」を超える人工骨をめざしています。
エネルギー科学研究科 エネルギー基礎科学専攻 機能固体化学研究室
薮塚 武史 助教
ネットワークで見る独裁と民主の差
ネットワーク研究のおかしくおもしろい応用です
総合生存学館
趙 亮 准教授
「言語グリッド」で国際協力!
「現場で使える研究」が目標です!
情報学研究科 社会情報学専攻
大谷 雅之 特定研究員
多言語DBで日本とASEANを結ぶ
東南アジアという多言語世界を文字で体感してください
東南アジア研究所
大野 美紀子 助教
果樹のライフサイクル研究の最前線
知っていますか?自家不和合性,雌雄異株性,休眠性?
農学研究科 農学専攻 果樹園芸学研究室
田尾 龍太郎 准教授
クマムシの肢は歩くためのものか?
無謀とも言える仮説の真実は観察の中にあります
京都府立木津高等学校 科学部
伊勢 昌宏 教諭
ゲノムの中から薬づくりの道具を探す
ゲノムって知っていますか?
生命科学研究科 統合生命科学専攻 全能性統御機構学分野
佐藤 文彦 教授
顕微鏡と数学で生命の謎に挑む
顕微鏡で細胞の心を覗き、コンピューターで再現します
医学研究科 病態生物医学
松田 道行 教授
医療の質の地域格差を考えよう
医療の質の地域格差を見える化し、対策を考えよう
医学研究科 医療経済学分野
今中 雄一 教授
基礎物理学を目指す単一イオン光時計
精密計測技術の極限が最先端の基礎物理学研究に
工学研究科
杉山 和彦 准教授
教えること、学ぶこと:人類学の挑戦
赤ちゃんと/のフィールドワーク
アジア・アフリカ地域研究研究科
高田 明 准教授
酵素反応はどこまで正確か?
蛋白質が正確に作られるメカニズムを研究しています。
農学研究科 食品生物科学専攻 酵素化学分野
滝田 禎亮 助教
炎を制する-超耐熱構造材料
燃焼温度の上昇が環境に優しいことを知っていますか?
工学研究科 材料工学専攻
乾 晴行 教授
ニュートリノで解く宇宙の謎
ニュートリノを通して宇宙の謎を覗き見たい
理学研究科 物理学専攻
潘 晟 修士課程2年
机にのる化学プラント
化学プラントサイズを1/100にする研究です
工学研究科 化学工学専攻
長谷部 伸治 教授
ちゃぶ台で対話
(10:30-12:00、13:30-15:00)
研究者と来場者がちゃぶ台を囲んで、研究にまつわるいろんな話をお茶の間気分でゆったりじっくり語り合う企画です。
ロボットがどうやってものを見分けるの(13:30-15:00)
単純そうなロボットの視覚、実は複雑で面白いよ!
情報学研究科 知能情報学専攻 生命情報学講座
梁 雪峰 准教授
リズムでつながる脳(13:30-15:00)
本当の脳科学が、そこにはある!?
情報学研究科 知能情報学専攻 認知情報論分野
水原 啓暁 講師
歴史にまなぶ大地震(13:30-15:00)
地元で起きた過去の地震や災害を知っていますか?
防災研究所
加納 靖之 助教
コンピュータで化学反応の世界を探る(10:30-12:00)
計算化学、知ってますか?
福井謙一記念研究センター
諸熊 奎治 FIFCリサーチフェロー
がん細胞を狙い撃つBNCT(13:30-15:00)
がんの新しい放射線治療法を研究しています
原子炉実験所 粒子線腫瘍学研究センター
鈴木 実 教授
キリスト者賀川豊彦と京都 (13:30-15:00)
「賀川豊彦」ってご存知ですか。氏の哲学を手掛かりに
文学研究科 思想文化学専攻 キリスト教学研究室
Stig Lindberg 助教
ひとは宇宙へ飛び立つべきか?(10:30-12:00)
哲学者と一緒に、宇宙の話をしよう
学際融合教育研究推進センター 宇宙総合学研究ユニット
呉羽 真 特定研究員
なつかしさの心理学:思い出ときづな(10:30-12:00)
あなたにとってなつかしいものは何ですか?
教育学研究科
楠見 孝 教授
脳で感じる光(10:30-12:00)
動物は眼だけでなく、脳で直接光を感じています
理学研究科 生物科学専攻
七田 芳則 教授
古典サンスクリット詩の樹海一美の探訪(10:30-12:00)
言葉の美しさとは一体何でしょうか?
文学研究科 インド古典学専修
川村 悠人 日本学術振興会特別研究員SPD
お茶を片手に座談会
テーマに沿ってみんなで語り合うトークライブ。登壇者の話に耳を傾けたり、ふいに質問をしたり、思い思いのスタイルで参加できる企画です。今年は、「オープンサイエンス(社会に開かれた研究)」をテーマに2つの座談会を行いました。
*当日の様子は以下から視聴できます。
● YouTube https://www.youtube.com/watch?v=zClWeHc5_7k
● ニコニコ生放送 http://com.nicovideo.jp/community/co2986551 ※視聴にはニコニコ会員登録が必要です。
第一部 「100万円あったら、どの研究に投資する?体験!クラウドファンディング」
いま注目されている研究資金の新しい集め方、クラウドファンディング。「クラウドファンディングって何だろう?」「研究者じゃなくても研究に参加できるの?どうやって?」「ずっと気になっていたけど、まだしたことないなあ。」第一部では、クラウドファンディングを疑似的に体験!
【登壇者】
飯田 敦夫(京都大学再生医科学研究所 助教/発生生物学)
榎戸 輝揚(京都大学白眉センター・理学研究科宇宙物理学教室 特定准教授/宇宙物理学)
鈴木 絢女(同志社大学法学部政治学科 准教授、政治学)
熊澤 辰徳(大阪市立自然史博物館 外来研究員)
第二部 「研究の話って、いまも昔も身近な場所でもされているんじゃないの?〜わざわざオープンって言わなくてもオープンなサイエンスについて考える〜」
地域の人々と密接に関わりながら研究成果を蓄えていく博物館の話から、専門家とアマチュアが混じり合う芸術分野の話まで。「誰にとっても研究や科学が当たり前に身近にある日々」とは?
【登壇者】
大崎 滋生(元桐朋学園大学音楽学部音楽学科音楽学専攻 主任)
櫻井 文子(専修大学経営学部 准教授)
藤井 翔太(大阪大学未来戦略機構戦略企画室 特任助教)
【モデレーター・企画】山田 光利(学問の箱庭管理人 / Smips研究現場の知財分科会オーガナイザー)
研究者の本棚
(10:00-16:00)
京都大学アカデミックデイの参加研究者がお勧めする本をご紹介する企画です。
研究者から
「今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本」
「今ハマっている本」
「若者にお勧めしたい本」
「自分の研究に関連して紹介したい本」
の4つのテーマで本を紹介してもらいました。
推薦された本は学術書や小説から絵本や漫画まで、全ての本の情報と一緒に研究者の推薦コメントが付いています。
※推薦図書とコメントは「研究者の立ち話」と「ちゃぶ台囲んで膝詰め対話」の各出展ページからもご覧いただけます。
本をきっかけにして、研究者や研究についてより深く知ることができます。
山極壽一総長のお勧め本もご紹介!
映像上映・解説
「東南アジア『人と自然』ドキュメンタリー」
京都大学東南アジア研究所では、2012年からVisual Documentary Projectを開始し、東南アジアの若手映像作家が制作する短編ドキュメンタリーを募集・上映しています。2014年は「人と自然」をテーマに作品を募集したところ、各国から多数の応募がありました。アカデミックデイ2015では、このプロジェクトの紹介を兼ねて、応募作の中から上位作品2本を上映し、研究者が解説を行いました。
解説 マリオ・アイバン・ロペズ (京都大学東南アジア研究所 准教授/人文学、比較文化論)、直井里予 (京都大学東南アジア研究所 機関研究員/地域研究、映像人類学)
関連URL
http://sea-sh.cseas.kyoto-u.ac.jp/visual-documentary-project-2014/ (昨年度の上映作品)
http://sea-sh.cseas.kyoto-u.ac.jp/vdp2015/ (今年度も作品募集中!)